2025年2月19日

自分に自信があって堂々としている人はかっこよく見えるものですが、自信過剰な人は周りに嫌われてしまうことがあります。謙虚な人は接しやすく感じますが、妙にへりくだる人は相手に不安感を与えることもあります。
自分に自信を持ちつつ謙虚であることが出来れば、それは素晴らしいことだと思いますが、非常に難しいことですし、残念ながら私自身、達成できているとは言えません。だからこそ、そのような高い人間性を持ちたいという思いから、この「自信と謙虚さを併せ持つ」の Axisが存在します。
少し長くなるので、まず今回は自信とは何か、次回に謙虚さとは何か、そして三回目にリーダーとしての資質について、の三回に分けて書いていこうと思います。
自信という言葉の定義には色々あると思いますが、シンプルに言えば、自分の能力を信じて行動を起こすことが出来ることだと思います。例えば、「出来るかな…」とオドオドしながら話をする人よりも、「やってみせる」と自信を持って話してくれる人の方が、聞く人に安心感を与えるものです。
自分に自信を持ち、堂々と話せた方が良いはずなのですが、仕事の能力が同程度の人同士で比べても、やはり自信を持てていない人もいます。過去に失敗した時に人から受けた厳しい批判の経験が、その人を委縮させ、新しい仕事に挑戦する気持ちを遠ざけていることもあるでしょう。過去に失敗した経験が、そこから逃げたいという気持ちを生じさせるのです。
「失敗したらどうしよう」という不安を打ち消すために出来ることを、私は一つしか知りません。「日々の努力を積み重ねる」ことです。本当に当たり前で、特別なことではありませんが、20年以上働いて、やはりそれしかありません。毎日小さな努力を積み重ね、無理かも知れないと怯むような仕事でも、「やり遂げることが出来る!」と自分自身を信じることが出来るようになるまで、努力を積み重ねるしか無いのです。
とは言え、「努力を積み重ねる」と言っても、特に若いスタッフにとっては、「それではどのように努力を積み重ねれば良いのですか?」と悩む人もいるかも知れません。問題に直面した時に、どのように考えて行動すれば良いか分からなければ、どんなに努力を重ねてもグルグル同じ場所を回っているだけのように感じることも出てくるかと思います。そのようなスタッフの悩みに応える考え方の指針として、弊社にはTOPC Axisという座標軸があります。例えば技術軸で言えば、なぜなぜをして思考を掘り下げる、サービス軸で言えば期待値を合わせる、時間軸で言えばスケジューリングのオーナーシップを持つなど、どのように考えて行動すればより良い仕事が出来るのか、そのヒントが書かれています。そのヒントを基に、自分が進むべき方向を考え、コツコツと努力を続ければ良い訳です。
仕事が尊いのは、仕事が「他人に価値を与えることが出来る」ものだからです。例えば趣味で海外旅行に行ったとしても、自分が楽しいだけで、誰かが喜んでくれることは無いでしょう。しかし、良い仕事をすれば、同僚やお客様が心から喜んでくれます。それだけの価値を相手が感じてくれるからです。そして、喜ぶ相手の顔を見た時、私たちも嬉しく感じるものです。相手に喜びを与え、自分も喜びを感じる、その正の連鎖こそ、良い仕事がもたらす真価なのです。そしてその繰り返しが、私たちに自信を与えてくれます。
人は起きている時間のほとんどを仕事に費やしています。もしそこで努力を重ね、周りの人たちを喜ばせることが出来たならば、これ以上に自信を持てることは無いと思います。私はこの喜びと自信をスタッフに持って欲しいからこそ、スタッフには一生懸命働いて欲しいと思っています。そして、一人ひとりが努力を続けて結果を出し、自信をつけて成功へと歩んでいく、そのようなスタッフが大勢いる会社に、これからTOPCはなっていくのだと私は信じています。
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