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FSA (Flexible Spending Arrangements)について

2024年9月13日



フレキシブル・スペンディング・アレンジメント(FSA)は、従業員が所得税控除前の給与を口座に拠出する機会を提供する福利厚生プログラムです。対象となる医療費は非課税で払い戻されます。

 

はじめに‐Health FSAについて

Health FSAは、従業員が医療費(病気の診断、治療、緩和、病気予防等)を払い戻しできる口座です。これらの費用は、雇用主が従業員の福利厚生として支払った場合には、その従業員の総所得から除外されます。2011年1月に施行されたAffordable Care Actの下では、処方箋なしで購入した市販薬の費用は、FSA口座から払い戻しを受けることはできませんのでご注意ください。

 

FSAの拠出について

FSAは雇用主が拠出するか、または各従業員が年度初めに選択するSalary Reduction Agreementから拠出されます。FSAは雇用主が開設しなければならず、従業員が自ら口座を開設することはできません。また、雇用主はFSAに関連する付随費用を負担しなければなりません。FSAへの拠出には制限があり2024年の上限は3,200ドルです。

 

“Use-it or Lose-it Rule”

FSAに拠出した金額は医療費の払い戻しに使用されますが、年度末までに使いきれなかった残高は失われます。これを”Use-it or Lose-it Rule”と言います。しかし、IRSは以下の2つの救済措置を提供しています。

 

救済措置について

1つ目は期限の延長です。

FSAの使用期限を最大2.5か月延長することができます。この期間中に前年の未使用残高を使用できます。


2つ目は繰り越しです。

未使用のFSA残高を最大640ドルまで翌年度に繰り越すことができます。


上記の2つの救済措置は、翌年のFSA拠出の年間上限額に影響しませんので、年末までにFSAを使い切れなかった場合でも上記のオプションを積極的に活用しましょう。

 

以上がFSAについての解説です。

FSAについてご質問がございましたら、弊所までお気軽にご連絡ください。

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