2023年9月8日
宿泊(Lodging)・食事(Meals)・付随費用(Incidental Expenses)といった出張旅費を記録するのは、とても時間のかかる作業です。領収書を提出・保存して出張旅費の実費を立証する代わりに、雇用主や従業員がその他の十分な記録や証憑で立証したとみなされる日当(Per Diem Allowances)方式を任意選択することをIRSは許可しています。この日当方式は記録保存を簡素化することを目的としています。
日当の金額を計算する方法は以下の2つがあります。
<1> 出張先の地域や出張時期による日当レート
日当方式において、支払者(雇用主)が従業員等に実費を経費精算する代わりに日当を支払う場合、控除が認められる金額は以下のいずれか少額の方となります。
雇用主が独自に定めた日当額
連邦政府が定めるレートによって計算された日当額
この計算方法では、連邦政府の定めるレートは出張先の地域や従業員が出張に出ている期間によって異なります。U.S. General Services Administration (GSA) のウェブサイトにてレートを検索することができます。
下記の表は、主な出張地がシカゴの場合のレートです。
(主な出張地:シカゴ 2022年10月-2023年9月)
(主な出張地:シカゴ 2023年10月-2024年9月)
<2> High-Low 方式
CONUS(アラスカを除く、米国本土)内の出張の場合、支払者はHigh-Low方式を採用することもできます。この方式では、控除が認められる金額は以下のいずれか少額の方となります。
雇用主が独自に定めた日当額
連邦政府が定めるレートによって計算された日当額
(2022年10月-2023年9月)
※2023年10月-2024年9月のHigh-Low方式のレートは2023年9月末ごろにIRSから発表される予定です。
High-Low方式は二つのレートのみを使用します。一つは高コストの地域(High cost localities)のレートであり、もう一つはそれ以外のすべての地域(low cost localities)のレートです。IRSは通常、高コストの地域のリストと各レートを年に一度更新します。(10月1日施行) しかし、一貫して使用する場合に限り、納税者はその年の最初の9カ月間に使用してきた地域区分やレートを、年末までの残りの期間も使用することができます。2022年10月-2023年9月の高コストの地域は下記のリストをご確認ください。
例:出張先の地域や出張時期による日当レート
例:2023年4月にシカゴに出張をした場合、GSAサイトによると、IRSによって認められたシカゴでの宿泊費は$216であり、食事・付随費用は$79です。2023年5月にユタ州のセントジョージに出張した場合、GSAサイトによると、セントジョージでの宿泊費用の日当の最大は$98であり、食事・付随費用は$59になります。
例:High-Low方式による日当レート
例:2023年4月にシカゴに出張をした場合、シカゴは「高いコストの地域」に区分されます。IRSによって認められたシカゴでの宿泊費は$223であり、食事・付随費用は$74です。2023年5月に高いコストの地域には区分されていないユタ州のセントジョージに出張した場合、セントジョージでの宿泊費用の日当の最大は$140であり、食事・付随費用は$64になります。
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