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経営者の視点から ~小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり~
2025年11月13日 「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり」という言葉は、もともとは中国の古典、菜根譚が原典だそうですが、個人的には、京セラの名誉会長、稲盛和夫氏からこの言葉を聞きました。耳に痛い厳しい言葉こそ、実は自分の成長に必要なことだったり、逆に優しさに感じることが、時には自分を甘やかす結果になってしまう、という戒めの言葉です。 これが実際の業務においてどのように考えれば良いか、弊社の「Beer Bash」で出たエピソードをもとに、「小善は大悪に似たり」と「大善は非情に似たり」の二つのテーマに分けてご紹介したいと思います。 小善は大悪に似たり あるスタッフは、以前営業職として働いていた際、クライアントの要望を安易に受け入れすぎた失敗談を話してくれました。物理的に困難な納期の要望に対し、「無理ではないだろうか」と思いながらも、お客様を喜ばすために、また相手の執拗な要求から逃げたいという思いから、「できます」と安請け合いしてしまったのです。しかし、その納期は現実には不可能で、納品自体は行ったものの、結果として製品の品質は低下し、大
TOPC Potentia
11月13日読了時間: 4分


経営者の視点から ~真の勇気を持つ~
2025年10月15日 「あの人は勇気がある」と言った時、勇ましさは感じますが、どことなく、曖昧にその意味を理解していることが多いように思います。例えば子供の頃、私は二階の踊り場から飛び降りたり、大きな蛇を素手で捕まえるような度胸試しを、「勇気」だと勘違いしていました。しかし、歳を重ねるにつれ、それらは単なる「蛮勇」であり、真の勇気とは違うことが、分かるようになってきます。 若き日の衝動的な行動と、真の勇気は何が違うのか。それは、その行動が「信念」に根差しているかどうか、です。 かつて、日本人の気質を英語で表現するために、私は新渡戸稲造の『武士道』を読み込んだことがあります。心の奥底で共感するものが湧き上がるのですが、しかしそれをどう普段の生活、特にビジネスで生かすものか、本質的なことを深く理解していなかったために、実践できていないことが多くあったように思います。それから20年以上経ち、今回、Beer Bashでスタッフと議論を交わしながら、私自身、改めて多くの気づきを得ることができました。今一度、私たちが信じる真の勇気とは何かを、ご紹介したいと
TOPC Potentia
10月15日読了時間: 6分


経営者の視点から ~地味な努力を積み重ねる~
2025年9月22日 お恥ずかしい話ですが、私は高校時代まで、努力を積み重ねるような人間ではありませんでした。運動や勉強の能力は生まれつき備わっているもので、才能がある人にはどれだけ努力をしても勝てないし、頑張るだけ無駄だ、と思っていました。...
TOPC Potentia
9月22日読了時間: 4分

