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経営者の視点から ~Planning&Timing(後編)~

2023年8月18日



前回は、Planning & Timingにおいて、スケジュールの見方と立て方についてお話しました。要点は以下の6つです。

1. ゴールが何かを明確に理解する。

2. 締切を設定し、必要な工数を逆算する。

3. 重要性を理解し、スケジュールを調整する。

4. 定期的に認識合わせを行う。

5. お客様とサマリーミーティングを行う。

6. 内部でサマリーミーティングを行う。


これらが業務上必要なステップとなりますが、スケジューリングにおいて、最も重要なのは、スケジュールに関して「自らがオーナーシップを持つ意識」だと考えています。


まずは、自分の仕事が周りに与える影響を考える所から始めるべきでしょう。スケジューリングに最低限必要なラインとして、下記のことは考えるべきだと思います。

  • 税務申告や財務報告の締切など、厳守しなければいけないラインはどこか。

  • 自身のスケジューリングの遅延により、他のチームメイトの作業に影響を及ぼし、想定外の追加作業と不必要なストレスを与えてしまうラインはどこか。

  • 作業が遅延することにより、お客様にご迷惑をかけてしまうラインはどこか。

この三つの条件は最低クリアーしなければ、自身の信頼を損なうことにつながりかねません。


自分の仕事を計画通りに進めることは、チームメイトとの仕事を円滑に進めるためにも重要であり、お互いの信頼関係を築くことに繋がります。また、お客様への提出物を期限通りに提出することにより、お客様との信頼関係も築くことができます。もし予定していた提出期限より早めに終了出来るようであれば、更に内容の質を上げ、お客様の期待を超えるような立派な仕事に仕上げてみることです。そうすれば、お客様の信頼は確実なものになるはずです。


オーナーシップを持つ人は、例え新人であったとしても、上司や同僚が気持ちよく仕事ができるよう業務スケジュールを調整し、コミュニケーションを適切に取ります。また、お客様に対して、いかにタイムリーに質の高い仕事を提供できるかを考え、自分自身が出来る最大限の力で、仕事に取り組みます。もちろん、各スタッフそれぞれに個人的な都合があるのは当然のことですが、自分の行動次第で周りの人々を幸福にも、不幸にもできるということに気づき、自身の能力で、現在の状況をより良い方向に変えていく、そして、一緒に仕事をする上司や同僚も自然にその流れに乗って勢いをつけていく、そういった推進力を持つことが、リーダーシップの原点なのです。


人間は誰しも自身を否定されたり、叱責を受けるのは嫌なものです。しかし、ただ怒られないために仕事に注力するのでは、オーナーシップに欠けてしまうのです。自分がオーナーシップを持った仕事をすることで自然に周囲の人々が幸せになっていく、それが結果として、自らの価値を上げることにつながる、それに気づき、努力を続けてさえいれば、自然とリーダーシップは育っていくものです。





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