経営者の視点から ~ 仕事を楽しむ ~
- TOPC Potentia
- 1 日前
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2026年2月13日

厚生労働省の調査では、「強い不安、悩み、ストレスがある」と感じる日本人労働者は約8割に上るそうです。こちら、米国の労働安全衛生庁の調査でも、やはり8割の米国労働者が「suffer from work-related stress」と感じ、その中の約半数、全体の4割が、「very/extremely stressful」だと答えているとのことです。以前書いたことがありますが、私も若い頃は仕事が詰まらなかったですし、やる気が無いのに仕事が押し寄せるストレスに悩んだこともあります。しかし、ストレスを抱えながら仕事をする人がいるかと思えば、明るく楽しく仕事をしている人もいます。同じ仕事をやるのであれば、楽しく仕事をするに越したことはありません。
実は私がTOPC Axisとして会社の考え方、行動指針をずっと書き綴っていることと、仕事を楽しむことは直接的に関係があります。楽しく前向きに仕事をしている人たちは、自然と身についていることが幾つかあるように感じます。それを今回共有させて頂ければと思います。
仕事の目的を理解し、基礎を身につける
「基本を外さない」で書いたのですが、例えば請求書の突き合わせのような単純な仕事は、ただ繰り返すだけでは退屈で詰まらなく感じてしまうものです。そして実際、日常的に愚痴をこぼしている人たちは私の周りに多くいました。しかし、同じ仕事でも、それを高いレベルでこなしている人の仕事は、「目的が明確にされ」「手段が明示され」「実務内容を残し」「結論をきちんとまとめてある」ことに気づきます。この仕事の基礎を身につけるためには、ただ言われたことを言われた通りにやるだけではなく、仕事の目的を理解し、自分なりに最適なプロセスを考え抜く必要があります。そしてその過程で、地味な一つ一つの積み重ねの大切さを意識するようになり、それがやがてプロ意識へと変化して行きます。そのプロ意識こそが、仕事を楽しくする源泉となります。
仕事は、人に喜びを与えることが出来ることに気づく
「プロの仕事は顧客を唸らせる(Wow!Your Client)」と言いますが、お客様、或いは上司、部下が自分の仕事にWow!と驚いてくれた時って楽しくありませんか?人に喜びを与えることは、結果として自分自身への幸せにもつながります。もちろん、そんな仕事をするためには、人並み以上の努力が必要となるのですが、ただ9時6時でとりあえずの仕事をこなすより、例え労力が増えたとしても、人に喜びを与える仕事をする方が、よほど有意義では無いでしょうか。その一捻り、一工夫にかける思いが人に喜びを与え、結果的に仕事を楽しいものに変えていくのです。
人と会社の成長に、喜びを感じる
例えば、部下が伸びる土壌をつくる努力を続ければ、いつしか部下が成長しています。また、どんなに地味な仕事でも、一つ一つを積み重なることで、お客様の事業の発展に貢献することがあることに気づくこともあります。私たちの貢献など、お客様の事業の発展の1%にも満たないことかも知れませんが、その1%に貢献できたことに喜びを感じる人間であれば、仕事はもっと楽しく、意義深いものに感じるはずです。
世の中の流れに逆行しているかも知れませんが、私は時短や週休3日が良いとは思っていませんし、場合によっては伸び盛りの社会人の成長の芽を摘むことすらあるのではないか、と危機感すら感じます。もちろん、心身を壊すような働き方は論外ですが、「労働時間を減らせばストレスが減り、幸せになれる」というのは、少し安易な思い込みかも知れないと思っています。戦後、日本中が活気づいていた時代、みんなハングリーで一生懸命に働いていたはずです。当時は生きるために必死で働いていた部分もあるかと思いますが、一生懸命に働けば、能力は自然と高まります。その能力を発揮した時、周囲の人たちが喜ぶ仕事が出来るようになっていることに気づくでしょう。その好循環が当時は起きていたからこそ、日本中が活気づいていたのではないでしょうか。
時には休んで、自分にご褒美を与えることはとても大事なことです。私も、来週のスーパーボウルパーティーを楽しみにしていたりします。しかし、趣味が自分の楽しみを得るためのものであるとしたら、仕事は人に喜びを与えることが出来る、素晴らしいものなのです。自分が得ることだけを考えるのではなく、人に与えることが出来る人間になること、そして相手が喜んでいることに喜びを感じる人間であるということ、そこに気づけば、いつしか仕事は意義深く、楽しいものとなっているはずです。




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