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経営者の視点から ~Beer Bashと企業文化 ~

21 時間前
読了時間: 4分

2026年10月20日


時々、よく毎月ニュースレターを書くものですね、と言われることがあります。私の場合、書くことを生業としていないため、コラムの文章を書くのはそこそこ骨が折れます。2,3ページ程度の文章でも、短くて4時間、長い時は8時間くらい掛けて文章を書きます。最近はAIも発達してきているから、と思ってAIに書かせてみたこともありますが、私が書く文章にはまったくなりません。壁打ちくらいには使えますが、結局自分で書くことになります。通常業務の間は次々に会議や業務連絡が入って気がそれてしまうので、大体週末に一人で書きます。それを8年ほど、毎月続けています。


大変ではありますが、書き続けるのは「社員に素晴らしい社会人になって欲しいから」という思いが根底にあるからです。ご存知かとは思いますが、弊社は毎週Beer Bashで会社のあるべき姿を話し合い、最後の週で私がそれをまとめて全員と英語で共有します。色々な議題をBeer Bashで話し合いますが、一度話したからそれが出来るようになる、という人はほとんどいません。何度も繰り返し同じことを考え、失敗と成功を重ねながら自分のものにしていく必要があります。自分がどうして失敗したのか、どうして成功したのかを振り返る時、その時に考える軸が無いと、判断がぶれやすくなってしまいます。問題にぶち当たった時にすぐに字引きのように読むことが出来るように、毎月このコラムを書いています。もともとは内部だけに送っていたものを、弊社がどのような会社であるのかを知って頂くことが出来るよう、外部用にコラム形式にして書くようになったのが、「経営者の視点から」となります。


偉大な経営者の先人が遺した通り、私も経営は哲学と実学の両方が大事だと思っています。実学とは、例えばパン屋なら美味しいパンを焼いて、採算の高い事業を作りあげることです。哲学とは、社員が「他のパン屋でなく、このパン屋で働きたい」、お客様が「他のパン屋で買うより、このパン屋から買いたい」と思ってもらえるような企業文化をつくることです。この両輪が揃って初めて企業は成長します。


ほとんどの経営者が企業文化の重要性を知っています。しかし、企業文化を築く努力を続けている経営者はほとんどいません。企業文化を知識として知っていても、どうすれば自分が理想とする企業文化を築くことが出来るのか知らないからかも知れませんし、時にはそもそも何が理想なのかもぼんやりしているからなのかも知れません。ただ、実際に企業文化を築く努力を重ねている経営者に出会うことは稀なのは確かです。


私は、企業文化が大事だと言う認識はありましたが、誰かに経営を教えてもらう機会には恵まれませんでした。Beer Bashも、どうにか社員たちの良さを引き出し、私自身の考えを伝え、共に成長していくための手段として、本で見聞きしたことをベースに、試行錯誤で作り上げていったものです。私はもともと経営者になりたいと思ったことは一度も無かったですし、今でも自分が経営が上手だと思うことも、向いていると思うこともありません。天性の経営者で無いことは確かだと思います。才能が無く、経営を教えてくれる人もいない中、本を読んで先人の知恵をお借りし、独学で経営を学ばざるを得ませんでした。しかし、私一人の才能では会社が成り立たないのは十分に分かっていました。だからこそ、Beer Bashで何度も会社に必要な考え方を社員たちに伝えながら、同時に社員たちの知恵を借りることにより、私自身の能力に社員たちの能力を足し合わせ、TOPCがどういう会社になりたいのかを形づくってきました。


企業文化が重要だと思うのであれば、まずは自分が理想とする会社の社員はどのように働いているのかを想像し、どのようにすればそこにたどりつけるのかを考え、あとはただひたすらそれが企業文化として定着するまでやり続けることです。自分に才能が無いからと諦めず、自分の考えを社員たちと共有し、社員たちかも学び、会社として更に強固な考え方、文化をつくっていくこと。ヘタクソならヘタクソなりに自分が持てる能力を常に会社に、社員たちに与え続けること。それを続けて行くことが経営では無いかと思います。そして、自分の考えをまとめる意味も兼ねて毎月書いて皆様にお届けしているのが、「経営者の視点から」になります。





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